JLPT N3 Reading Practice – Test 2
Practice reading and understanding Japanese N3.
インターネットでの評価
インターネットという言葉が知られるようになって長い年月がたった。
毎日、eメールを送受信し、また、何かについて調べたいとき、まずネット(※1)で調べてみるという人も多くなった。
それに、調べるだけではなく、自ら情報を発信しようという人もいて、ネット上の掲示板(※2)やブログ(※3)には常に多くの情報があふれている。
そこに目をつけたのが、いろいろな企業である。各企業は、自分の会社の製品やサービスについて、それを使っている人がどう思っているか、( ② )消費者が自分の会社の商品をよいと思っているか、改正点はないか、などの情報をネット上の声を通じて得ようとしている。
インターネット検索は、キーワードや製品名を入力すれば、それをふくむ情報をたくさん見つけることができて便利である。しかし、そのキーワードによっては、情報が多すぎて、それを全部調べるのはたいへんである。
そこで、企業にとって役に立つ情報をえらび出し、提供できるようなソフトウェアが開発された。その中には、ある製品が「よい」と評価されているか「わるい」と評価されているかを分けて知らせるソフトもある。
たとえば、「いい」「すばらしい」などの言葉があればよいほうがグループへ、「わるい」「ひどい」などのことばがあれば、わるいほうのグループに分けるようなシステムだ。
けれども、問題もある。たとえば、「~はよいが、~はわるい」という情報があった場合、それは「よい」のか「わるい」のか、分けるのはむずかしい。
結局、人の発した言葉を機械的にソフトで分類するためには、まだまだ多くの問題を解決していかなければならない。
(※1)ネット:インターネットの略です。
(※2)掲示板:電磁掲示板システムの略・さまざまな話題について自由に意見を書きこめるものです。
(※3)ブログ:ウェブログの略。個人の日記のようなものです。
問1: 企業はインターネットを通じて、何をしようと考えているか。
1. 商品の宣伝をしようとしている。
2. 利用者同士の情報交換をさせようとしている。
3. 商品についての利用者の意見を集めようとしている。
4. 売り上げを伸ばそうとしている。
問2: 文章中の( ② )に入る言葉はどれか。
1. そのうえ
2. つまり
3. けれども
4. 結局
問3: 文章の内容として合うものはどれか。
1. インターネットの掲示板には、ある製品がいいかわるいかだけ書かなければならない。
2. インターネット上の情報を分析するソフトウェアには、まだ課題がある。
3. インターネット上の情報を分析するためのソフトウェアは、まだ作られていない。
4. インターネットは、限られた人にしか使われていない。
Answers:
問1:
3. 商品についての利用者の意見を集めようとしている。
問2:
2. つまり
問3:
2. インターネット上の情報を分析するソフトウェアには、まだ課題がある。