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JLPT N2 Reading Practice – Test 37

JLPT N2 Reading Practice – Test 37
Practice reading and understanding Japanese N2.

これはビジネス文書に限ったことではないのだが、何であれ文書を書いていると、少しばかり緊張感

これ、ひどく下手な書き方じゃないだろうか。これで分かるかな。そういう気がしきりに(注1)し て、ちょっとしたプレッシャーになっている。だからこそ、文章を書くのは苦手だ、と思っている人もいるのじゃないだろうか。しかし、その逆もまた真であ る。文章を書く面白さとは、そういうプレッシャーを感じながら、なんとか諸問題をクリアして、一応のものを書き上げることにあるのだ。

テレビゲームが楽しいのと同じ理屈(注2)である。あれは、攻略する(注3)のが簡単ではない様々な障害をかわしながら(注4)、次々に問題を解決していって、なんとかクリアしていくところが面白いのである。むずかしいからこそ、うまくやったときに楽しいのだ。

文章を書くのも、①そういうことである。これでいいのかな、と一抹の(注5)不 安を抱えながら、なんとか書いていくってことを楽しまなければならない。別の言い方にすると、文章というものは、書く人に対して、うまく書いてくれ、と要 求してくれるのである。なぜなら、文章とは人と人とのコミュニケーションの道具だからだ。この例外の文章は、必ず、書く人間のほかに、②読む人間がいて完成されるのだ。そして、書いた人の伝えたかったことが、読んだ人にちゃんとわかってこそ、文章は役をはたしたことになる。

(注1) しきりに:何度も

(注2) 理屈:ここでは、考え方

(注3) 攻略する:うまく解決する

(注4) かわしながら:避けながら

(注5) 一抹の:ほんの少しの

問1: 筆者は、文章を書くときに何がプレッシャーになっていると述べているか。

1. このまま最後まで書き上げられるか不安だという気持ち

2. 読む人が期待する書き方をしているかという気持ち

3. 自分は字を書くのが下手だから嫌だという気持ち

4. 書きたいことがうまく書けているかという気持ち

 

問2: ①そういうことであるとはどういうことか。

1. 様々な障害をクリアしていくことがむずかしい。

2. プレッシャーを忘れ、いろいろ考えるのが楽しい。

3. 苦労して問題を片付け課題を仕上げるのが楽しい。

4. 不安を抱えたままでは問題解決するのがむずかしい。

 

問3: 読む人間がいて完成されるとはどういうことか。

1. 文章の価値を決めるのは読み手の存在だ。

2. 文章が成立するには読み手の存在が必要だ。

3. 文章は人に読まれることでよりよいものになる。

4. 文章は読み手の要求にこたえることでできあがる。

Answers:
問1: 2. 読む人が期待する書き方をしているかという気持ち

問2: 3. 苦労して問題を片付け課題を仕上げるのが楽しい。

問3: 2. 文章が成立するには読み手の存在が必要だ。